人材派遣の面接でセールスポイントを伝えるには?
セールスポイントは簡潔に伝えましょう
人材派遣での面接時には、自分のセールスポイントを簡潔に紹介し、そのポイントを裏付けるような経験や、実績を挙げるとよいでしょう。人材派遣での面接の時に必ずと言っていいほど聞かれる確率が高いのが、自分のセールスポイントです。
質問としては聞かれなくても、履歴書やエントリーシートに記入欄があるケースは多々あります。
セールスポイントとは、単なる自分の長所ではありません。あくまで、相手側の企業にとってメリットとなる要素を自分は持っているということを示すものです。
もちろん長所と内容が似てくる事もあると思いますが、常に企業にとってのメリットとは何かを考えておきましょう。企業側は、自分たちにとってメリットとなる人材であると確信できれば採用したいという気持ちになります。
セールスポイントと長所
セールスポイントと長所について、その違いを良く理解しておきましょう。長所と聞くと、自分の得意な事、対人関係などで役立ちそうな性格などが思い浮かぶかもしれません。
たとえば野球が得意だったとします。長所として、野球が得意ですと答えるのは間違いではありませんが、セールスポイントとして野球が得意と言うのは、野球が上手い人を求人している企業以外ではセールスポイントとは言えないでしょう。
アパレル系の企業の面接で野球が得意である事を言っても、普通に考えるとあまり意味がありません。そこでセールスポイントとして打ち出すために、少し工夫が必要です。
一つの方法として、野球から得た経験を織り交ぜます。学生時代ずっと野球をしてきたのであれば、長く続ける根気強さをアピールすることで、仕事を簡単には諦めない芯の強さを強調できるかもしれません。
また一つの技術を学び極める向上心について触れることで、就職した後もスキルを磨き、熟達していくために努力を惜しまないということも強調できます。ここまで発展させると、単なる野球好きというアピールから、野球を通して優れた人間性を培ってきた人という印象に変わります。
セールスポイントはポイントを絞りましょう
人材派遣で紹介された派遣先での面接ですので、ある程度自分の希望する職種である事が多いかもしれません。それだけ経験があったり、やりたいと思ったりするからには、それなりにやれるという自負が少なからずあるはずです。
セールスポイントでは、そうした自分の思いを上手に伝えましょう。そのために役立つテクニックとして、セールスポイントを幾つも上げ連ねないという事があります。
企業にとっていかに役立つ人間か、なぜ自分はこの仕事で結果を残せると思うのかを幾つも説明すると、かえって焦点がぼやけてしまい、説得力を失います。それよりは、1つか2つのポイントに絞って、一つ一つを丁寧に説明する事を意識しましょう。
たとえば接客業での自分のセールスポイントを考える時に、性格の明るさ・以前も経験のある職種・人間関係が得意・相手の立場に立って物事を考える事ができる、という点が思い浮かぶとします。
これらを全部説明するとなると、簡潔ではなくなりますし面接官の印象もかえって薄れてしまうでしょう。それよりも1つに絞るか、2つを関連づけるならよりわかりやすいアピールになります。
自分でセールスポイントが見つからない時は、周りの人に聞いておきましょう
自分のアピールポイントを堂々と話すのは正直苦手と思う方もいます。そこまでの自信を持って就職して、仕事がうまくできなかったらどうしようとか、そこまでアピールできるほど自分にはセールスポイントがあるのだろうかと考えてしまうからです。
そのような時は、自分であれこれ考えず、周りの人に聞いてみるとよいでしょう。そうすると、自分の長所が幾つか判明するはずです。
リーダーシップがある点、サービス精神が旺盛な点、アイディアが豊富な点などです。そのままセールスポイントとし使うこともできるかもしれませんし、そうでなくても少しのアレンジを加えるだけで立派なセールスポイントとして提示できるようになるでしょう。
そして自負しているだけでなく、周りからの評価もそのように受けてきた事を含めるとより信憑性が増します。簡潔かつ、企業側にとってなぜメリットなのかを伝えることが、セールスポイントを述べる上での重要なポイントです。
人材派遣での面接だけでなく、履歴書などを書く際にも役立つテクニックですので、就職活動の際にはぜひ覚えておきましょう。
(まとめ)人材派遣の面接でセールスポイントを伝えるには?
1.セールスポイントは簡潔に伝えましょう
セールスポイントを伝える時には簡潔である方がよいでしょう。
単なる自分の特技や長所を述べるのではなく、自分の持っているなにかが企業にとってどのように役立つのかを説明しましょう。
2.セールスポイントと長所
セールスポイントと長所は異なります。
長所だけでは、それが企業にとってプラスになるのかわからない事もあるからです。長所をセールスポイントへと発展させましょう。
3.セールスポイントはポイントを絞りましょう
セールスポイントとなる要素がいくつも思い浮かんだとしても、そこから厳選するほうがよいでしょう。
厳選したポイントを、丁寧に説明するほうが説得力が増すからです。
4.自分でセールスポイントが見つからない時は、周りの人に聞いておきましょう
セールスポイントが自分では思い浮かばない事もあるでしょう。
自己評価が高いか低いかは人によるからです。そこで周りの人にあらかじめ聞いておくなら、客観的に自分を見つめることができるでしょう。