転職理由が「新しいことに挑戦」は問題ない

新しいことに挑戦したいという転職理由は、一般的に前向きな印象を与える回答です。具体的な取り組みたい内容や、実現に役立つスキル・経験などをふまえて伝えると説得力が増します。

この記事では、「新しいことに挑戦」が転職理由の場合の、マイナスの印象を与えるケース・アピールポイントにする伝え方・回答のポイントを紹介します。

マイナスの印象を与える可能性があるケース

新しいことに挑戦したいという転職理由は、一見前向きですが、立場や人によってはマイナスの印象を持つ場合があります。現職の上司と応募先の採用担当者が、マイナスイメージを持つケースを紹介します。

現職の上司

新しいことへの挑戦を理由に転職したい旨を上司へ伝えると、了承されず転職を踏みとどまらせるための改善案を、提示される可能性があります。理由がはっきりしない印象を持ちやすいので、具体的な挑戦の内容や転職する意志の強さを含めて上司へ伝えましょう。

転職したい旨は次の職場がほぼ決定しないうちに上司へ伝えると、もし転職がうまく進まなかった場合、仕事を失うかもしれません。転職先のめどがついてから報告すると、収入の途絶える心配がありません。

応募先の採用担当者

採用担当者の中には、同じ理由で辞めないか心配する場合があります。応募先の企業でなければならず、長く勤める気持ちがあることを伝えましょう。

これまでに身につけたスキルや経験をもとに、具体的な挑戦したい内容を話すと前向きにとらえてもらえるでしょう。

「新しいことに挑戦」をアピールポイントにする伝え方

転職理由である新しいことへの挑戦をアピールポイントにするには、次の4点を押さえてまとめましょう。企業側が、「ぜひ働いて欲しい」と思う内容に仕上がるはずです。

応募先に関係のあるスキルや経歴を盛り込む

前職と応募職種に関連性の高いスキルや経歴は、転職先で新たな挑戦に取り組んだ場合、実績をあげる説得力になります。応募先に関係のあるスキルや経験をアピールポイントにすると、企業や業務内容への理解が深く、即戦力として重宝する人材だと伝わります。

前職の不満を出さない

新しいことへの挑戦が転職理由にも関わらず前職への不満をあげると、ネガティブな印象を持たれ、面接官が矛盾を感じる可能性があります。前向きな転職理由ではなく、「嫌なことがあって投げ出した」と思われてしまうでしょう。

転職理由では前職についてのグチを言わず、客観的な事実を述べることにとどめます。前職の不満を聞いたとしても、面接官では対処のしようがありません。

成長させてもらう姿勢を見せない

新しいことへ挑戦し企業に成長させてもらいたいと、人任せと受け取れる表現は避けましょう。会社は、業績をあげて自社の発展に貢献できる人材を求めるからです。

成長して企業に貢献したい姿勢を見せるために、これまで培ったスキルと実績を活用しどのような活躍ができるかを、具体的に示しましょう。

入社後のキャリアビジョンを具体的にあげる

新しいことへの挑戦をアピールポイントにするには、入社後の具体的なキャリアビジョンをあげます。これまでに身につけたスキルや資格、経歴などにもとづく具体的なやりたいことを提示し、企業にあなたを採用するメリットがあると伝えましょう。

「新しいことに挑戦」が転職理由だと答えるポイント

新しいことに挑戦したい気持ちを裏付けるため、具体的な内容をあげて転職理由を伝えましょう。これまでの経験や応募先を選んだ理由や、なぜ新しいことへ挑戦したいかをわかりやすく話す回答ポイントを紹介します。

経験を生かして貢献したいとアピールする

経験やスキルを生かして企業へ貢献できる人材を、採用担当者は求めています。新しいことに挑戦したい前向きな気持ちと、裏付けになる経験やスキルがあれば、面接官は応募者の入社後の活躍を期待できます。

入社して成長し、企業へ貢献する気持ちをメインに伝え、自己の成長への言及は控えめにしましょう。

応募先でなくてはならない理由をあげる

同業他社が多くある場合、なぜ自社を選んだかを企業側は興味があります。応募先でなくてはならない理由を、新しいことに挑戦したい内容を交えて答えましょう。

公式ホームページやSNS、採用情報などから情報収集し、特徴的な制度があれば盛り込んで、具体的な志望動機を伝えましょう。

新しいことに挑戦したい理由を伝える

なぜ「新しいことに挑戦したい」と思ったかの背景を具体的に話すと、他の応募者とは異なるあなただけの独自の回答ができあがります。応募者の多い面接の場合、オリジナリティの高い答えは採用担当者の印象に残りやすいためです。

新しいことに挑戦したい理由は、志望動機など前後の質問の回答と一貫性があるかも確認しましょう。

新しいことに挑戦するための転職のメリット

転職して新たなことへチャレンジするメリットは4つあります。現職に足りないと思うメリットがあれば、転職すると向上する可能性があります。

新たな学びがある

現在の職場で業務がルーティーン化しており成長を感じられないときは、転職して新しいことに挑戦すると新たな学びを得られるでしょう。刺激的な毎日を過ごせるので、充実感があり仕事へのモチベーションがあがります。

自分の成長は会社の発展にもつながるので、やりがいを感じつつ働ける点はメリットです。

モチベーションが上がる

転職活動に成功し、希望の業界や職種で働けるとモチベーションがあがります。新しいことに挑戦するチャンスが広がり、スキルの習得も積極的に取り組めるでしょう。

新たな環境に身を置くと未経験の事柄も多く、成長スピードを楽しむこともできます。

人脈が広がる

新たな企業へ転職すると、今までとは違った人たちと関わります。新しい人間関係を一から作るので、前職では交流のなかった職種や取引先と関われる可能性が高いです。

人脈を広げることも新たな挑戦のひとつで、違った視点を知りアイディアが浮かぶと期待できます。

前職までのスキルや経験を生かせる場合もある

新たな職場で前職と関わりのある業務を担当する場合、スキルや経験を生かした活躍を期待できます。例えば販売職から営業職への転職であっても、顧客と直接話すことは変わらないため、培った接客スキルを生かせます。

ウェブ広告の営業職で得た知識と経験を駆使して、ウェブマーケティングの仕事へ転職する生かし方も可能です。

新しいことに挑戦するための転職のデメリット

転職による新しいことへの挑戦は、メリットだけでなくデメリットもあります。両面を理解して、メリットの方が大きいと感じる場合は転職も選択肢に入れましょう。

転職によるデメリットを4つ紹介します。

年収が下がる

新しいことに挑戦するための転職に関わらず、転職は年収の下がる可能性があります。異なる業界の同職種であればスキルや経験を生かしやすいですが、職種が異なると経験を生かしにくい場合もあります。

すぐに成果を出せず、評価体制によっては給与が前職よりも下がった結果、年収ダウンにつながるでしょう。しかし、貢献次第で挽回し前職よりも年収アップする可能性もあるため、必ずしも年収が下がるとは言い切れません。

学び直しの時間と費用が必要

新しいことへの挑戦を目指した転職は、これまでの経験やスキルが通用せず、学び直す時間と費用が必要です。専門的な職種の場合、初心者として一から学んで経験を積むため、多くの時間をかけなくてはなりません。

帰宅後や休日を活用して新たな学習に時間をあてることが増え、研修を受けたり資格を取ったりすると費用もかかります。

環境の変化でストレスを感じやすい

たとえ同じ業界の同じ職種であっても、仕事場の環境は変わり、人間関係も一新します。新しい環境へ慣れるにはストレスがかかり、特に転職直後の3か月はストレスを感じやすいと言われています。

入社前に期待していた仕事と内容が違う、またはスキルが足らず周囲に迷惑をかけている気がすると感じることもストレスです。ストレスを抱えるとモチベーションが下がり、パフォーマンス低下にもつながるので、意欲を保つ工夫も必要です。

転職後に「合わない」と感じる場合もある

企業の公式サイトや求人票などを見て、自分に合いそうな企業だと感じ転職したにも関わらず、実際に職場へ入ってから「合わない」と感じるケースがあります。入社前に職場を見ていたとしても、働いてみなくてはわからない部分もあるためです。

新しいことへ挑戦しようと、前職と全く異なる業界や業種へ転職した場合、合わないと感じる可能性が高いです。

新しいことに挑戦したい場合は積極的に伝えよう

新しいことに挑戦したいという理由で転職を考えるときは、前向きなアピールポイントになるため、積極的に伝えましょう。人によってはマイナスの印象を受ける場合もあるかもしれません。

しかし、入社後の貢献をメインに伝えて長く続ける意志があることを示せば、立派なアピールポイントになるでしょう。

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まとめ

①転職理由が「新しいことに挑戦」は問題ない
②マイナスの印象を与える可能性があるケースを知ろう
③「新しいことに挑戦」をアピールポイントにする伝え方を学ぼう
④「新しいことに挑戦」が転職理由だと答える転職理由だと答えるポイントを知ろう
⑤新しいことに挑戦するための転職のメリットとデメリットを知ろう